総看護師長 切手純子
地域に寄り添い信頼される看護・看護を目指して
当院は1982年に開院し、鹿児島医療生活協同組合の2番目の病院として38年、地域、組合員さんとともに成長してきました。現在、内科、外科、小児科の診療科があります。CCU及び救急受け入れを担い、急性期から慢性期、在宅までの医療・看護・介護を担っています。 病棟は129床で、うち90床が急性期で2病棟、39床が地域包括ケア病棟です。院内は医療生協の組合員さんとともに考えた素敵な色彩と絵画でまとめられています。
看護部は、「患者の人権を尊重し自立・参加・協同の看護・介護を実践します」という理念のもと、その人らしく生きることを支えるために大切にしていることが2つあります。一つは、一人の患者を入院から退院まで受け持ち、看護の専門性を発揮するプライマリーナーシング、もう一つは住み慣れた地域、自宅で安心して生活できるように多職種が協働して必要な支援を考えることです。その際、病気だけを観るのではなく、社会の中での生活者として視点を大切にしています。
また、「人間らしく、その人らしく生きることを支える看護」の実現に向けて教育プログラムを再構築し、自ら学ぶ姿勢を育み、専門職者、社会人、組織人として成長できる研修と支援体制を整えています。
現在、新型コロナウイルスの対応に追われる日々ではありますが、地域に根ざした医療・看護・介護に努め、「地域とともに歩む」を大切にしていきたいと考えています。
地域とのつながり、多職種協働によるチーム医療を重視する、地域に根ざした医療・看護を一緒に目指しませんか。
その人らしさに寄り添い、責任ある質の高いケアを実践します。
【基本方針】 1.専門職として自律し自己研鑽に努めます。 2.実践から学び根拠に基づいたケアに努めます。 3.信頼できる仲間と協働し、地域での生活を支えます。
看護部教育方針
新卒看護師研修
「屋根瓦方式」と呼ばれる新人教育体制で、教える側と教えられる側が『共に学ぶ・一緒に考える』環境を大切にしています。
看護師として「一生涯勉強し続け、知識や技術の習得に努めること」が必要とされている職業において、当院は私たちの看護の指針である医療福祉生協の「いのちの章典」や「民医連の看護の3つの視点と4つの優点」、看護協会の「看護師の倫理綱領」などを基礎にして、患者の健康問題を生活の視点から捉えて看護実践できる担い手育成を看護部全体で取り組みます。
新卒看護師の1年間
1年間を4期に分け、それぞれ各期で総括研修を行います。
第1期(4月~6月) | 基礎研修の位置づけで、6月に技術の総括研修を行います。 |
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第2期(7月~9月) | 受け持ち業務を行いながら、プライマリーナーシングについても学びます。 |
第3期(10月~12月) | 医療生協や社会情勢について学び、外部講師を迎え全体研修会を行います。 |
第4期(1月~3月) | 看護過程に沿って症例をまとめ、ナラティブや看護観について考えます。 |
2018年12月の「社会情勢とディベート」での研修風景
企画1では、①憲法・②地域医療構想をテーマに各グループ調べて発表を行いました。
それぞれ大きなテーマで、調べてまとめるのも大変でしたが、分かりやすくポイントを絞って発表しました。緊張しながらも丁寧に説明できました。
企画2では、ディベートを行いました。
テーマは、①「憲法9条の改正が必要」・②「地域医療構想で2025年までに病床15万削減は必要である」とし、肯定派、否定派共に調べてきた資料を基に立論を発表しました。
それぞれ大きなテーマで、調べてまとめるのも大変でしたが、分かりやすくポイントを絞って発表しました。緊張しながらも丁寧に説明できました。
言葉だけでなくパネルなど利用して、視覚にも訴えました。
科学的看護に基づいた日常生活援助や生活と労働の視点で捉える疾病観と看護について学び、実践します。集合研修では、事例検討や体験学習から学びを深めます。
リーダーシップと退院支援について学びます。フィールド研修として、在宅療養を支える事業所(訪問看護・往診・ケアマネージャー)で密着研修も行います。
自主企画では、学びたいテーマについて自主的に学習する時間を設けています。
4・5年目研修、中堅研修、ベテラン研修、既卒看護師研修など、年間計画に基づいて、段階に応じた研修を行っています。また、学会や研究会、看護協会の研修など院外研修についても支援しています。
小波津江梨子(地域包括ケア病棟 認知症看護認定看護師)
私はこれまで認知症患者との関りが苦手でしたが、超高齢社会の今だからこそ、きちんと向き合う必要があると感じました。
認知症の患者さんが安心して治療を受け、元の生活環境に早期に戻れるよう、病院全体の統一したケア確立を目指そうと思います。
当院にはその他に感染管理・救急看護・集中ケア・緩和ケア・等、さまざまな認定看護師が勤務しています。特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を用いて、水準の高い看護実践はもちろんのこと、院内外の職員への教育も含め、看護ケアの広がりと質の向上を図っています。
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