国分生協病院 院長
山下 義仁(やました よしひと)
皆さんこんにちは。2014年4月から院長を務めることになりました。私は1987年に鹿児島大学医学部を卒業し、内科、呼吸器を中心に急性期疾患から慢性呼吸不全、じん肺、アスベスト関連疾患までを対象に診療し、ICD(院内感染対策医)や産業医活動にも関わってきました。
昨年は医師不足から土曜午前の予約外来を5月から閉鎖せざるを得なくなり、さらに12月からは働き方改革の長時間労働の是正のために土曜午前の一般外来を中止せざるを得なくなりました。11月に開かせていただいた地域医療懇談会の場でお話しさせていただいた通り、ご紹介や救急搬入はこれまで通りお受けしていますので、ご遠慮なくご利用ください。
また、昨年は地域医療構想の具体化がかなり明らかになった年でもありました。厚生労働省が国公立病院の統廃合等を進めるよう全国424の病院を明らかにしました。姶良伊佐地区での2病院は対象とはなっていませんでしたので、これらの病院を軸に連携を深めながら、医療を展開していけばよいのだろうと思うところですが、しかしまだその先があるようです。それは民間の病院の統廃合といわれています。医師をはじめとした医療従事者の数に限りがあるためある程度の集約は避けられないのが現状ではありますが、医療機関の削減はアクセスの悪さに直結します。日本の医療の優位性は質の高さとアクセスの良さだと思いますが、姶良伊佐地域にも山間部など今でも医療機関の少ない地域があり、良い医療が提供されない事態が起こりかねません。疾患の重症化や死亡率の上昇が懸念されます。私たちの病院は、地域の組合員さんの期待に応える存在であり、それは先生方のとの連携においても同じです。今年は医師の充実を図りつつ、内科を中心とした急性期病床をしっかり守り質を上げていくことを進めていきたいと考えています。
これからさらにこの霧島の地に根を下ろし、皆様のご期待にしっかりと応えられる「まちなか病院」として、職員一同医療活動に取り組んでいく所存です。よろしくご指導・ご鞭撻のほどお願いいたします。
2020年1月
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